塾長、のりごとー(@nori510)です。

誰もが空を飛んでみたい!という夢を胸に抱いていると思います。

と言うコトで、今まで培った浮遊ノウハウを皆様にお伝えしようと「浮遊写真塾」を開校しました!

『浮遊写真塾』の一日 後編

当塾初の塾生ユーセイとの、塾長としても学ぶべきことの多かった浮遊感たっぷりの一日をどうぞ御覧ください!

前回のあらすじ

オレも飛んでみたいっすww!」と塾長の私の前に、なんの覚悟もなく現れた塾生ユーセイ。

こんな浮かれたクソヤローが飛べるわけ無いと、鉄拳制裁を加え、見事気持ちを入れ替えさせることに成功。

やっとコレでまともな指導が出来る!手間かけさせやがって!クソヤローが!

そんなこんなで、浮かれたストール姿のユーセイの前に「じゃぁユーセイ君、コレを使って頑張って浮遊してみよう♪」とラグジュアリーなジャージとマネキンを持って現れた塾長。

ココから本当の浮遊塾が始まる…

塾長の熱血浮遊指導!

のり塾長:いい?ユーセイ君!今までの君の浮遊は、こんな感じで飛び出してたよね!でもね、こうじゃないんだ…

のり塾長:もっと…、こう!身体の角度をギリギリまで傾けるんだッ!それが浮遊感に繋がる!

ゆーせい塾生:…っはい!でも、ちょっと角度を出そうとするとコワイですよね。

のり塾長:う〜んまぁ気持ちはわかるよ。けど…、嫁も娘ももういないお前が、なに怪我を恐れてやがる!このクソヤローがッ!!

のり塾長:当然、浮遊写真を撮った後は、お前なんかは頭からこうだよッ!こう!

グッ!グッ!

のり塾長:…でもね、ユウセイくん!頭から真っ逆さまに落ちるかもしれない。二度と意識が戻らないかもしれない。でも、ソレがなんだ!

のり塾長:君が逝った後。そこには、それは信じられない位素敵な浮遊写真がきっと残るんだッ!ソレでいいじゃないか!

浮遊感のある写真を必死にマネキンで伝える塾長

ゆーせい塾生:……。。。

のり塾長:安心しなさいっ!!君の遺影写真には最高の浮遊感の浮遊写真を使うようにお母さんに掛けあってみる!!

のリ塾長:まぁ、本人はもっと高い所まで浮遊しちゃってる後だけどもねっ、フフフッ。

ゆーせい塾生:フフフッ……。。塾長、やりますよ!オレ、燃えてきましたよ!

のり塾長:よし、じゃあこのジャージを使って華麗に翔ぶんだ、ユーセイくん!

ジャージを使ったユーセイの浮遊

のり塾長:よしユーセイくん!いけ!翔べ!誰よりも高く!誰よりも早く!そして、誰よりも儚く!

ゆーせい塾生:ハィッ!!じゅくちょー!!ソレ!!!

タッタッタッ

パッ

パシャ

のり塾長:いいぞユーセイ!もっと!もっとだ!もっとバレリーナのように!!

ゆーせい塾生:ハィッ!!じゅくちょー!!ソレ!!!

タッタッタッ

パッ

パシャ

のリ塾長:いいぞユーセイ!まるで熊川哲也の様に美しい!ハハハッ!!

ゆーせい塾生:はいっ!じゅくちょッ…ッ…

ドサッ

ガッ

ビーーィィンッ

ゆーせい塾生:いっッッ…肘が、肘がァァァァッ…

のり塾長:フーッ。ほんとドコまでいってもしょうがないクソヤローだな。ちょっと校舎裏に来いッ!

塾長に校舎裏に呼び出されたゆーせい塾生

のり塾長:このクソヤローがッ!!!

ビッチーーーーーンッッ!!!

シュインシュインシュイーン

のり塾長:痛いか!?ユーセイ!肘と頬どっちが痛い!!

ゆーせい塾生:…ッッ…、どっちも痛いです。。

のり塾長:だろうなっ!!お前は馬鹿か!!誰が、…

のり塾長:ジャージのマネキンを抱えて一緒に翔べと言った!!…普通常識で考えれば…、

のり塾長:着るだろうが!普通ジャージを!!

ゆーせい塾生:ハッ…。。(口を押さえながら)…いや、気が付きませんでした。。

のり塾長:気づけ!!このクソヤローがッ!!!

ビッチーーーーーンッッ!!!

シュインシュインシュイーン

のり塾長:そりゃあ、あんなマネキン抱えて翔んだら、…オレでも怪我するわ!ウチの塾を怪我の噂で廃校に追い込む気か!!

ゆーせい塾生:…そんなつもりはなかったんですが。。

のり塾長:もうイイ!校舎に戻れ!!…待て!…この熱血的指導の事は口外するなよ!

ゆーせい塾生:…ハイッ!

ジャージに着替えたユーセイ塾生の前に現れた塾長

のり塾長:はいお待たせ〜♪ジャージ姿の方がやっぱり似合うねー。どうしたの正座なんてしちゃって、気楽に聞けばいいからね!

ゆーせい塾生:…ハイッ!イエッ!自分、このままで大丈夫っす!!

のり塾長:うん、じゃぁいいかなぁ。じゃぁ、このマネキンをユーセイくんだと思ってよく見てみてね。このマネキンは美しく翔ぶよね。

のり塾長:じゃぁ、このマネキンとユーセイ君のドコが違うかわかるかなぁ?

ゆーせい塾生:…うーん。ドコでしょうか。ちょっとわかりません。

のり塾長:よく見ろ!ヒップラインだっ!全然ラインの美しさが違うだろ!

ゆーせい塾生:ほっ、ホントだッ!!ヒップラインの美しさが全然違うっ!!

のり塾長:そー!貴様の弛んだヒップをこんな感じにムギュッと引き締めて、もう一回いってこい!

ゆーせい塾生:ムギュですかww?

のり塾長:校舎裏行くか?

ゆーせい塾生:すいません!やります!じゅくちょー!!

のり塾長:よし、逝ってこい!!

塾生ユーセイ 旅立つ!

この様な、のり塾長の丸一日に及ぶ献身的指導で、見違えるほど成長したゆーせい塾生。

何かを背負った覚悟の様なものが見受けられる大きな背中、それでいてまるで背中に羽が生えた様な軽やかな足取りで、文字通り大地を蹴り上げ、大空へ羽ばたいていった。

男が漢になった瞬間、そう一人の漢の卒業である。

だが、彼はまだ浮遊写真の坂をようやく登りはじめたばかりだ。

この果てしなく遠い浮遊写真の坂をよ…

未完

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[via よわよわカメラウーマン日記]

塾生 ユウセイ(@wm_yousay)さんのブログ 『WONDER LIFE