我らの憧れ、奈良の大仏東大寺。行ってみたい、見てみたい。

あのドデカイ大仏に誰もがシビれる、憧れるー。

だけれど私は旅のど素人なので、参拝の仕方・作法、楽しみ方等、皆目見当がつきません。行き方すらわかりません。

私がそんな事で途方にくれていると、旅のエキスパートを自認し自称する会社の同期であるジョン・小川と名乗る方が「オレについてこい。オレが東大寺を案内してやる!!」と奈良県東大寺の案内に名乗りでてくれました。

という事で今回は、各地の観光地への知識が半端ないジョン・小川先生に奈良県東大寺観光の楽しみ方を教えてもらいながら案内してもらいました。

ジョン・小川先生と行く奈良県東大寺

奈良県東大寺に向かう道すがら、道案内も的確で見事なジョン・小川先生。

向かう途中私が「あれ?なんかマックのカラーが違う。」とマックの看板に違和感を覚えると、

すかさず、「各種チェーン店が配色のハイトーンを抑えているんだ。これは、奈良京都の美観地区で、景観を守るために行われている事なんだ。」とサラリと知識の深さを披露してくれたジョン・小川先生。

どうやら、旅のエキスパートというのは本当らしい。

そんな感じでジョン先生の的確な道案内のもとすんなりと東大寺駐車場に到着。


ジョン・小川:
「コチラについてきて下さ〜い。東大寺はコチラでーす。」

私を的確に案内してくれるジョン・小川先生。


私:
「おぉ、流石ジョン先生。駐車場からの行き順も把握しているのですね?」

ジョン・小川:
「えぇ、こんな感じでーす。」と両手を広げてクルクルと回りだすジョン先生。


道順を把握しているか?という質問への回答がこんな感じですーとクルクル回転するという意味は、凡人の私には皆目見当がつかなかったが兎に角案内に自信があるという事だろうと私は理解した。

自信満々な先生について行くと、「おばたり庵」という何とも言えないジョークで名付けられた店名の店舗を発見。

私:
「小川先生、この店の店名は一体なんなんでしょうか?」

ジョン・小川:
「知らん。」

と、オバタリアンにはまるで興味がない様子のジョン・小川先生。

確かにオバタリアンとかほんまどうでもいいでーと、ジョン先生の旅プランの取捨選択はハッキリしてて最高やでーと、思わず関西弁で唸る程私のジョン先生の旅行のプランニングへの信頼度は増加の一途。

ジョン先生に学ぶ東大寺の歩き方

暫く歩くと、ドデカイ門が登場。

ジョン・小川:
「コレね、見て。デカイでしょ。コレがまたイイんだ。釘を使ってない見事な建築方式、長い樹齢を感じる柱の太さ。
この下から見上げた作りがスゴイんだ、イイんだ。こういう素晴らしさを感じて頂きたい。」

と熱弁をふるうジョン・小川先生。確かに素晴らしかった。

そして、執拗に鹿に語りかけていくジョン先生。

奈良では鹿は神聖な生き物。鹿と戯れ語り合う時間が何より奈良観光を楽しむ上で重要なポイントだと身を持って教えてくれるジョン先生。

鹿と語りすぎて、いつしか会話が出来るようになってしまったと言い張る先生だったが、鹿に嫌がられそっぽを向かれる場面もシバシバ見受けられた。

ジョン先生に学ぶ本堂での楽しみ方

そして入場料500円を払い、いよいよ東大寺本堂へ。

まず教えていただいたのが、売店の楽しみ方。

売り物の仏像のファイルと自分の顔をどれだけ近づけられるか試して楽しんだり。

一世を風靡した、ふじいあきらさんの口からトランプをだす芸を商品のおもちゃのお金に置き換えて楽しんだり。心なしか顔がふじいあきら先生のようにも見えるジョン・小川先生。

東大寺ならではの楽しみ方を次々に教えてくださるジョン先生。

商品で遊ぶの止めて!!」と齢30を超えて強めに店員のおばちゃんに怒られてしまったジョン先生だったが、この辺はご愛嬌だろう。

「本堂を拝む前に、柱にくっついて一度蝉の気持ちになれ!!柱の太さも実感できるぞ!!」と柱に抱きつくジョン先生。

この辺の楽しみ方は、個人的には真似するのはよそうと思った事はまた別の話。

いよいよ本堂へ向かうジョン先生の楽しみ方

本堂を目前にして、「あの建物の中に奈良の大仏がいるんだが…。ちょっとココで見とけ。」と一人本堂へ歩を進めるジョン先生。

「ココだ、この辺だな。」と何かを確認しているジョン先生が遠目に見える。

すると、突如バタリと倒れてしまったジョン先生。

私は慌ててジョン先生の元に向かったが、心配よりも先にあまりの美しさにシャッターを切ってしまった。

なんと見事な倒れ方か。

ジョン先生への心配を他所に、シャッターを切り続けてしまう私。

美しい。東大寺バックの見事な倒れっぷり。

夢中でシャッターを切り続けていた私は心で理解した。魂で感じた。東大寺の本当の楽しみ方。

私、東大寺をどうやって楽しんだらいいかわかった気がします。

ジョン・小川先生。本当にありがとうございました。

奈良の大仏は全てを包み込むように、それでも微笑んでいた。

あとがき

ジョン・小川氏の観光案内、見事な倒れっぷりがあまりに素敵だった為、どうしても書きたくなった今回。

皆様の東大寺の楽しみ方の参考にして頂ければ幸いです。

次回、ジョン・小川先生はどこを観光案内してくれるのか、どこでぶっ倒れてくれるのか。個人的に超楽しみなのです。

ジョン・小川先生の次回作にご期待下さい。