今年読んで面白かった漫画 10冊 + α
大切なことをマンガは全部知っている。どーものりごとーです。
子供の頃にはまさか、30代半ばでまだこんなにも漫画を読んでいるなんて思いもしませんでした。
というか、子供時代以上に読んでいるなんて。もっと面白いマンガを読みたい。
という事で、2018年に読んで面白かった漫画を10個選んで紹介していきたいと思います。
2018年に読んで面白かった漫画
なお紹介順不同です。
それでは早速紹介していきます!
BLUE GIANT
「岳 みんなの山」の石塚真一先生が描くジャズを題材にした漫画。
高校生の宮本大がジャズに出会ってサックスプレイヤーを目指す物語なんですが、ジャズの事を全然知らなくても、主人公の真っ直ぐで素直な性格が読んでいてとても気持ちが良くて、宇宙兄弟と通ずる読み終わった後の「今回も良かったなぁ。」というなんとも心地よい満足感と爽快な読後感がえられる漫画。
大好きな漫画の一つ。
昨日10月末発売の最新刊を読んだのですが、やっぱり面白い。
チェイサー
コージィ城倉先生が描く、手塚治虫先生に憧れとライバル心を燃やす一人の漫画家海徳 光市を主人公にした漫画で、主人公を通して手塚治虫のとんでもない仕事や歴史が垣間見える物語。
手塚先生って凄いんだなぁという面白さは勿論だけど、主人公漫画家の真面目さと並々ならぬライバル心で展開していくストーリーも絡まって漫画としてとても面白い。
へうげもの
山田芳裕先生が描く、強きを求める戦国時代に生きた趣味を極めたい数寄を求める古田織部なる武将からみた戦国時代漫画。
戦国武将の戦いの歴史に焦点が当てられがちな戦国歴史モノ漫画の中で、異色と言っていい茶器や陶器を愛す趣味に生きたい主人公を通して描かれる戦国時代はいつも読む戦国モノとはまた見え方が違って、コレがまた本当に面白い。
戦国時代モノの漫画が大好きで見つけると大体読んでみるけど、今までにない着眼点で心情の描き方や表現も秀逸で、こんな戦国モノがあったなんて!という驚きが凄かった。
それもあるのだけど、変化球ではとても片付けられない濃い面白さ。
今年25巻で完結。
マイホームヒーロー
山川直輝先生原著で朝基まさし先生著の、頼りなさげな父親が家族を守るための奮闘を描くサスペンスホームドラマ。
正直、タイトルと表紙では全く期待していなかったのですが読んでみたら、コレがコレが、メチャクチャ面白い。今年出会った漫画の中でもトップクラスの面白さ。
ブレイキングバッドやプリズンブレイクの様な、手に汗握るハラハラドキドキ。
LOSTやウォーキング・デッドの様な、途中でやめられない止められなさ。
ストーリーを考えると読んでいて疲れてしまいそうな重い内容だと思うのですが、いい意味でポップな描き方でエンタメしているので読んでいて夢中になるドキドキ感がたまりません。
1日外出録ハンチョウ
福本伸行先生のカイジの中に登場する劣悪な環境地下労働施設で働く一キャラクター大槻の、たまの休日に飲んで食ってを楽しみ尽くす一日を描いた漫画。
最近、この漫画よりも気軽に楽しく読める漫画を僕は知りません。
沢山漫画が手元にある時も、まずはコレから読むかと決まって手にとってしまっています。
下世話なサザエさんと表現してよいのか、男子学生版の忘却のサチコと言ったらいいのか、少し下品な小悪党なのにどこか憎めない男のアットホームな一日に、いつの間にかニヤけ顔で読んでしまう。
噛めば噛むほど味のするスルメの様な面白さの一冊。
BEASTARS
板垣巴留先生の、擬人化された動物達の学園生活を描く学園漫画。
草食動物と肉食動物が共存する映画ズートピアの様な世界観で、辻仁成のZOOの歌詞をそのまま漫画にしたような、様々な動物の人間味溢れる個性が、人間よりも人間らしく描かれており、動物たちであることを忘れて没頭してしまいます。
気がついたら夢中で読みすすめて、グッとBEASTARSの世界に引きずりこまれていました。
さすがマンガ大賞!面白い!
幽霊塔
医龍の乃木坂太郎先生が描く、時計塔に隠された秘密や莫大な財産を巡って起こる事件に巻き込まれていくサスペンス漫画。
なんの前知識もなく読みすすめて、読みながら子供の頃に興奮した明智小五郎対怪人二十面相のドラマの様ななんとも言えない恐怖と興奮が混じったあの感覚を思い出すなぁと思っていたら、江戸川乱歩などによって何度もリライトされている題材で、時をかける少女の様なリライト名作。
臨場感があってゾクゾクと興奮しながら子供の頃の様な感覚で読み終えてしまいました。
全9巻完結。
鉄民
菅原敬太先生の、一部の人間が謎の存在「鉄民」と入れ替わっていく島を描くSFサスペンス漫画。
前作の走馬灯株式会社もそうだったのですが、なんともいえずどうしてだか気になる菅原先生の漫画は、なんだか癖になって仕方ありません。
そもそも「鉄民」ってなんていう訳のわからない斬新なタイトルなんだ!!と、気がつくといつの間にやらうちの夫婦では、語り草です笑
次作の隣町のカタストロフィも。
3巻完結。
センゴク権兵衛
宮下英樹先生の、激動の戦国時代をがむしゃらに進みながら生き抜く武将仙石権兵衛秀久の一生を描く戦国一代記。
織田信長から豊臣秀吉へ激動の戦国時代に生きる武将たちが圧倒的にリアルに描かれていて、一兵卒に過ぎなかった権兵衛がもがき苦しみながら徐々に立身出世していく姿など戦国時代に生きる本当に一人の男の生涯を追体験しているような、こんなにも人間のドラマが描けるのかと毎回唸ってしびれる戦国漫画。
一冊読み終える毎に、今回も凄かったなぁと噛み締めながら楽しんでいます。
LIMBO THE KING
田中相先生が描く、記憶を食い荒らす眠り病なる奇病と戦う近未来SF漫画。
主人公は掴みどころのない天才と体育会系の気持ちいい男の2人という、そうそうコレコレ!感が心地いい。
2086年のアメリカが舞台なのですが、雰囲気が良くてオシャレな映画を見ているように読んでいくうちにドンドンとその世界観に引き込まれていきます。
その他
その他にも、土竜の唄の高橋のぼる先生が描く「劉邦」は英雄劉邦がエンタメしてて面白かったり、
趣味の人形作りからはじまり、人形に生命が宿って始まる人形人間ドラマ劇「アマネギウナジウム」は、アラアラウフフと楽しめて、
世界の空を龍を追って捕龍船で暮らすファンタジー「空挺ドラゴンズ」は、ダンジョン飯要素あり、ラピュタ要素ありで、回を増す毎にドンドン面白くなって、
等々、今年も沢山の面白いマンガに出会えて、振り返るととっても幸せな1年でした。
もっともっと面白いマンガを読みたい。という事で、コレ面白いよ!と、ぜひ面白いマンガを教えてください。