以前より、「ステンシル」や「アイロンプリント」などの方法でオリジナルTシャツを作る手順ややり方をご紹介してきました。

今回は「シルクスクリーンプリント」という方法で、自宅で自作Tシャツを作ってみたので、作り方や注意点,購入したアイテムなどをご紹介したいと思います。

印刷してアイロンでプリントするだけのアイロンプリントよりも手が掛かると敬遠していましたが、やってみると思った以上に簡単に尚且つクオリティの高いオリジナルTシャツが作れてしまいます。

同じデザインのTシャツを複数枚作りたい!という、部活やサークル活動やイベントのちょっとしたTシャツ作りなんかの時にはこの方法が良いと思います。

ある程度クオリティーの高い自作Tシャツを自分で作ってみたい!と思っている方の参考になれば幸いです。

自宅で自作Tシャツ作り

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オリジナルTシャツの作り方 ~シルクスクリーンプリント~

実際の流れを解説しながら作成した動画↓

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という事で、まずはそもそもシルクスクリーンプリントという方法がどんなものかについて。

そもそもシルクスクリーンとは

シルクスクリーンプリントは、Tシャツ作りでもっとも一般的なプリント方法で、1色ごとに版を作りインクを刷るプリント方法です。

アイロンプリントはとても気軽なのですが、複数枚作りたいといった場合その分何枚もアイロンプリント用紙が必要になってしまうので、版が出来てしまえば、それを使い何枚も同じデザインのTシャツを簡単に作ることが出来るシルクスクリーンプリントは、複数枚作りたい時などに好都合です。

穴の空いたメッシュ素材に穴の空いた部分と穴を塞いだ部分を作り、その上にインクを乗せることで、穴の部分からのみインクが通過して描画してくれるのがこの方法。

元々はこのメッシュ生地にシルクを使っていたことから、今でもシルクスクリーンプリントと呼ばれるのですが、今ではテトロンを使うのが一般的。

注意点は、1色ごとに版が必要になるので何色も使ったカラフルなTシャツ作りには不向きな所。

自作のために必要なアイテム類

という事で前置きが長くなりましたが、まずは自作のために必要なアイテム類から紹介していきます。

準備品アイテム

簡単に作りたいなら

これから紹介する僕が買い揃えたアイテム類よりも値段的には高額になってしまいますが、一番簡単なのがオリジナルTシャツを作る為のアイテムがセットになっている「Tシャツくん」を購入することです。

価格は2万円程しますが、1台で製版からプリントまで出来るのでとても簡単にTシャツが作れるようになっています。

「ちょっと面倒くさい事はしたくない!…けど作ってみたい!」という方にはこちらの方が良いと思います。

「やってみたいけど初期投資は安い方がいい!」という方のために、続いては僕が今回購入した少しでも安くシルクスクリーンプリントでTシャツを作るために買い揃えたアイテム類を紹介します。

Tシャツくん専用スクリーン

まずスクリーンには、感光すると固まる特殊な乳液が既に塗ってある「Tシャツくん専用スクリーン」を使います。

Tシャツくん専用スクリーン

テトロンスクリーンと感光乳剤というモノを使用して作ることも出来るのですが、今回は手間の少ない「Tシャツくん専用スクリーン」」を使いました。

メッシュの穴の大きさが色々とあるのですが、今回は比較的目の細かい120メッシュのもの。

メッシュの穴が細かいほど印刷の細かさも変わりインクの色飛びなどもなくなりますが、目詰まりしてしまう可能性や失敗の可能性もその分少し上がります。

目の細かさは数値が高くなるほど細かくなっていき、また一般的に細かい目のモノほどお値段も高め。

Tシャツに刷るなら、60~120メッシュで十分かと。

Tシャツくん専用インク

そしてインクには、こちらもTシャツくん専用の水性一般インクを使用します。

Tシャツくん専用インク

ちなみにインクは、100円ショップなんかでも売っている「アクリル絵の具」や「アクリルガッシュ」を使っても結構いけるようです。

※試してません 今度試してご紹介したいと思います。

今回購入したインクは最もベーシックで汎用性の高いブラックとホワイト。

露光機は蛍光灯 コトブキ スカイライト

Tシャツくん専用スクリーンでデザイン版を作る為に、スクリーンに紫外線をあててやる必要があります、いわゆる感光というモノ。

部屋の蛍光灯の下や日光でも良いのですが、もう少し正確にしっかりと光を当ててやるために色々と検討した結果、僕はハンディータイプでコンセントから電源がとれて価格も安く使い勝手も良さそうな、熱帯魚などの水槽用ライト「コトブキ スカイライト」を使用する事にしました。

コトブキ スカイライト

コレと段ボール箱を使って簡単な露光機を自作して使います。

インクジェットプリンタ用OHPフィルム アピカ

またTシャツにプリントしたいデザインのスクリーンを製版する為に、インクジェットプリンタで使用できる透明なOHPフィルムを使用します。

透明なフィルムにデザインを印刷して、光を通す部分と通さない部分をつくるためのものなので、トレーシングペーパーや通常のコピー用紙でもいけちゃうみたいですが今回は、「APICA OHPフィルム」

OHPフィルム

※トレーシングペーパーや通常のコピー用紙でも試して後日レビューしたいと思います

スクイジー

メッシュからティーシャツにインクを流しこむプリント作業時に使うスクイジー。

僕は100円ショップセリアで買った料理に使うスケッパーを代用して使いました。

スクイジー

写真などのフレーム

スクリーンをシッカリと張る為の外枠のフレームも、100円ショップで買った写真フレームやコルクボードのフレームで代用して使います。

100均のコルクボード

無地のTシャツ

忘れてはならないプリントを施す無地のTシャツ、ボディーです。

今回は、洗濯しても首がよれたりしない高クオリティー低価格で評価の高い日本を代表する無地衣料ブランド「UnitedAthle」のモノを使用しました。

作業手順

それでは続いて作業手順をご紹介していきます。

プリントしたいデザインを作る

tシャツにプリントしたいデザインデータを作ります。

実際のTシャツのサイズを考慮してプリントしたいサイズのデータを製作します。

Illustratorなどを使用してデザインを作ります。

僕はMacアプリの「Graphic」というアプリを使って、こんな感じにデザインしてみました。

「週末は山へ行きたい!」という気持ちをデザインしたTシャツ。

今回はコレを作っていく過程を紹介していきます。

Tシャツデザイン

デザインを重ねてohpフィルムに印刷

デザインが出来上がったら、まずコピー用紙などに印刷して実際にtシャツと合わせてみて、サイズ感などをチェックします。

問題なければ早速本番です。

インクジェットプリンターで使用できる透明のOHPフィルムにデザインを印刷します。

露光作業を確実にするため、データを2枚印刷すると良いと思います。

重ねてプリント

こんな感じにプリンターで印刷し、

ohpフィルムにプリント

2枚にカットしてズレがないように丁寧に重ねあわせたら、セロテープなどで固定します。

重ね合わせる

簡易露光機の自作

続いて、露光作業の為の簡易露光機を段ボール箱で作ります。

丁度良さそうなサイズのダンボールの表面のフタ部分を切りとります。

続いて、底面のフタ部分を蛍光灯ライトの光がダンボール内に入るように切り抜きます。

簡易露光機

下記のように切り抜けたら簡易露光機の完成!

切り抜いたダンボールと蛍光灯ライト

写真フレームとスクリーンでスクリーン版作り

続いて、フレームにスクリーンをピンと張ります。

スクリーンをフレームに張る

今回は普通のホッチキスを使いましたが。ホッチキスだと固めの木製フレームにシッカリと貫通せず固定が弱くなってしまう可能性もあるのでタッカーの方がよいかも。

という事で今回の私の版作りでは、針がシッカリと貫通せず若干緩くなってしまいましたが、スクリーンがピンと張るようにシッカリとテンションを保ってフレームにシッカリと固定します。

テンションを保って張る

コレでフレーム完成!

露光作業!

フレームが出来たら、デザインを印刷したohpフィルムを真ん中にのせます。

角度などシッカリと調整し、

ohpフィルムをフレーム内に

問題なければ、いよいよ先ほどの簡易露光機を使っての露光作業。

露光

露光時間は環境によって上下すると思いますが、今回は10分程このままさらしておきました。

透明フィルム内の黒く印刷された部分は陰になり紫外線が当たらず、透明部分はそのまま光を通しメッシュが固まります。

水で洗い流す

約10分間の露光作業が完了したら、スクリーン板を洗面所やキッチンなどの水で軽く擦るように溶剤を洗い流していきます。

溶剤を洗い流す

水圧を上げ過ぎず、軽めのシャワーで溶剤を洗い落としていくと、光を通さず固まらなかった部分のメッシュが段々と溶けていき、デザインがあらわになります。

段々と溶けていく

紫外線を当てた部分は溶剤が固まるので水で洗っても流れませんが、紫外線が当たらなかった部分は水溶性の溶剤が固まらないので、こんな感じに水で洗うと溶けて流れていきます。

シッカリとデザイン通りメッシュが抜けました。

版の完成!

コレを乾かしたら版の完成!

Tシャツにプリント!

いよいよ、完成した原版を使ってTシャツにプリントしていきます!

インクがtシャツの裏面に浸透しないように、またプリントする面をピンと張るために工作版(なんでもOK)をTシャツ内に引きます。

アクリル板や工作版でピンと

プリントする位置をシッカリと合わせたら、

プリント位置を合わせる

インクをフレーム内の上部分にのせます。インクはたっぷりのせた方が間違いないです。

インクをのせて

のせたインクをスクイジーで、

スクレーバーで

サッと引き下ろします。メッシュ内をインクが浸透するように何度か上下させたら、

引き下ろす

フレームをゆっくりと真っ直ぐに引き上げれば…プリント完成!!

簡単に綺麗なプリントのTシャツが出来上がりました!

Tシャツの完成!

最後にドライヤーで乾かして、インクを定着させるために軽くアイロンをかけたら出来上がり!

乾けば、インクは洗濯しても落ちません。

版をシッカリ洗ってインクを落とせば何度でも!

プリントに使用したスクリーン版は終わったら、メッシュの目に詰まらないように忘れず水洗いしてインクを落とします。

版を洗う!

洗い終わったら乾かしておしまい。

スクリーンは100回程度の印刷なら問題なく耐えられる様です。

何枚も同じデザインで作りたい場合はシルクスクリーンプリント印刷はオススメ出来る作り方。

何枚も刷れば1枚あたりの単価もかなり抑えられると思います。

ざっくりと、スクリーン1枚500円、インク500円、枠100円、OHPフィルム100円と考えると、仮に20枚刷るとすれば、一枚あたり60円。

Tシャツボディーの価格+60円でオリジナルTシャツが1枚出来る計算。

かなり安く作れますね。

作成時の注意点

実際にシルクスクリーン印刷でオリジナルTシャツを作ってみて、ココは注意しなきゃなと思った点は3つ。

1.枠にスクリーンを張る際に、ピンと張る事

ユルユルだと、プリントが若干よれてしまったりプリントする際に上手くいきません。

枠への固定はスクリーンのテンションを保ってシッカリと張る様注意する。

2.自分の環境にあった露光時間をシッカリと把握する

長過ぎるとデザイン面まで感光してしまったり、短すぎると乳液材が固まりきらなかったりがあると思います。

初めは少し面倒臭くても、スクリーンを小さくカットするなりして、露光時間のテストをすると間違いがないと思います。

3.枠の淵を防水のテープなどでシッカリと保護する

初めてプリントする際、枠の淵までスクイジーで上下させたら、スクリーンがピンと張れてなかったこともあり、下記の画像の様に枠部分のインクが滲んでしまう失敗をしました。

失敗例

上記3点を気をつけて行えば思った以上に簡単に、綺麗な仕上がりのオリジナルプリントTシャツが出来ます!

上手く行ったサンプル

という事で、自宅で簡単にシルクスクリーンプリントのオリジナルTシャツを作る方法をご紹介してみました。

自宅で自作プリントTシャツを作りたい!という方の参考になればよいなと思います。

僕も自作初心者なので、これから色々と試してコツや改良点などわかった事があれば、このブログで後日ご紹介していきたいと思います!